映画『ビリギャル』は偏差値40で成績学年ビリのギャルが慶應義塾大学合格を目指す実話をもとに描かれた映画。
果てしなく高い目標に挑み続けたギャルと、可能性を信じて応援し続けた家族・先生との人間関係を描いた名作。
映画『ビリギャル』の作品情報
公開日 | 2015年5月 |
上映時間 | 116分 |
監督 | 土井裕泰 |
キャスト | 有村架純、伊藤淳史、吉田羊 ほか |
原作 | 坪田信貴 |
主題歌 | 『可能性』(サンボマスター) |
制作国 | 日本 |
映画『ビリギャル』の登場人物(キャスト)
工藤さやか(有村架純)
偏差値40で成績学年ビリのギャル。
友達と遊ぶことに全力をそそぐ彼女だが、あることがきっかけで慶應義塾大学の受験を決意。
大好きな友達との時間を我慢し、猛勉強に励む。
坪田義孝(伊藤淳史)
さやかの通っている塾の先生。
勉強を教えるのはもちろん、坪田マジックでどんな生徒もやる気にしてしまう熱血教師。
工藤あかり(吉田羊)
いつも味方で支えてくれるさやかの母親。
娘がいじめられたときも大学受験で否定されたときもさやかのことを考え寄り添う姿が印象的。
森玲司(野村周平)
工藤龍太(大内田悠平)
工藤まゆみ(奥田こころ)
工藤徹(田中哲司)
本田美果(松井愛莉)
香川真紀(蔵下穂波)
あがた森魚(峰岸誠)
安田顕(西村隆)
映画『ビリギャル』の見どころ
見どころ①:さやかのひたむきな努力
1つ目の見どころは何と言ってもさやかのひたむきな努力です。
中学入学から高校2年生まで遊んでばかりいたさやかですが、大学受験を決めて以降人が変わったかのように猛勉強を始めます。
付箋にまみれた参考書、暗記の貼り紙だらけの家の中、寝る間を惜しんで朝まで勉強、、、努力は必ずしも報われないとよく耳にしますが、報われるまで努力するひたむきな姿を見せてくれました。
見どころ②:可能性を信じるあーちゃんと坪田先生
2つ目の見どころはさやかの可能性を信じる母親のあーちゃんと坪田先生です。
高校2年生で偏差値40、小学校4年生レベルの頭脳と合格までははるか遠くでした。そんなさやかの可能性を信じて疑うことのないあーちゃんと坪田先生の姿には胸をうたれます。
作中でさやかは久保田先生のことを「他人の未来のために必死で頑張れる人」と称しています。どんなに厳しい状況でも、可能性を心から信じることは大きな力・原動力を与えるのだと気づかせてくれました。
見どころ③:家族の絆
3つ目の見どころは家族の絆です。
『ビリギャル』は受験勉強の映画だと思っている方が多いと思いますが、個人的には人間関係を描いた映画だと感じています。
さやかの父親は弟龍太のプロ野球入りだけが家族の希望といい、やさかと妹のまゆみの面倒はあーちゃんに任せきりでした。そんな分断されていた家族ですが、龍太の野球部退部をきっかけに、さやかの努力が家族の絆を大きく変えていきます。
この家族の絆の変化は本当に感動するのでぜひ映画で見てほしいです。
映画『ビリギャル』の簡単なあらすじ(ネタバレなし)
中高一貫校だったこともあり、中学入学以降まともに勉強をしてこなかった学年1のギャル主人公の工藤さやか。
そんな彼女が停学処分をうけたことをきっかけに坪田塾に入塾、坪田先生の後押しもあり慶應義塾大学を目指すことになります。
当時高校2年生で小学校4年生レベルの頭脳だった彼女ですが、大好きな友達との遊びも我慢して猛勉強を始めます。
しかしその努力も虚しくなかなか結果に現れず、落ち込んださやかは一時は慶應義塾大学の受験を諦めてしまいました。
そんな状況でもさやかに寄り添い信じ続けた母親のあーちゃんと坪田先生の存在、そしてそれに答えるようにさやかも再度慶應義塾大学の合格に向けて勉強を始めます。
信じ続けた周りの人と、目標に向かって一生懸命に努力するさやかの結末はどうなるのでしょうか。
映画『ビリギャル』のあらすじ内容をネタバレ解説
あらすじ①:幼少期~ギャル時代
さやかは小学生の頃、周囲に馴染むことができず友達がいなかった。いじめにもあっていたが学校の先生は気にかけてくれず、母親のあーちゃんも度々学校に足を運んでは先生に助けを求めるも対応してもらえませんでした。
あーちゃんはさやかにはもっと良い環境で楽しんでほしいという思いで進学なども気にしなくても良い地元の中高一貫校を勧め、入学が決まりました。
中学入学以降は仲の良い友達に囲まれて楽しい日々を送っていましたが、遊んでばかりで一切勉強をしなかったさやかの学力は学年で最下位となってしまいました。
あらすじ②:停学・坪田先生との出会い
そんな楽しい日々が続いていたある日、さやかの荷物にタバコが入っていることが先生に見つかりました。他の友達も吸っているのではないかと問い詰められるも、友達想いのさやかは口を割らず、さやかのみが停学処分となります。
停学期間中、さやかの成績を心配していたあーちゃんがさやかに塾に通うよう伝え、とりあえず入塾テストに行ったさやかが出会ったのが、この先の運命を大きく変える坪田先生でした。
入学テストは0点だったものの、このときの高い目標を目指したほうが良いという坪田先生の言葉から慶應義塾大学を目指すこととなりました。
あらすじ③:猛勉強
高校2年生から勉強を始めたさやかの学力は小学校4年生レベルでしたが、志望校が決まってからのさやかの勉強に取り組む姿勢と学力の変化はすさまじいものでした。
友達と遊ぶ日も時間があれば勉強し、毎日徹夜をして苦手な科目も先生に言われた通り素直に取り組み、学力はみるみる伸びていきました。
しかし順調そうに見えても、慶應合格の壁は高かったのです。
坪田先生はある日あーちゃんを呼び出し、スタートが遅すぎたためこのままでは合格に間に合わないと伝え、塾のコースの変更を勧めました。
さやかの父親は塾の費用を出してくれなかったため、あーちゃんは貯金を切り崩し、親戚に借金をし、パートの時間を増やして塾のコース変更のお金を工面しました。
そんなあーちゃんの応援もあり塾のコースを変更したさやかの成績はさらに伸び続け、もともと偏差値が30だった英語はなんと60にまで上がっていきました。
あらすじ④:挫折・再スタート
さやかは順調に成績を上げてきたものの、いくら勉強をしても模試の結果だけはE判定から抜け出すことができませんでした。思うようにいかず精神的にもしんどい時期が続き、あーちゃんと坪田先生に慶應の受験を辞めたいと伝えました。
一番近くでさやかを見守り続けたあーちゃんは「やめたければやめてもいいんだよ」と優しい言葉をかけます。そんな辛いときにふと、慶應に行ってみてみたらどうかという坪田先生の言葉を思い出しました。さやかはあーちゃんと一緒に慶應に足を運び、キラキラした学生を目にし、再度この場所を目指そうと再起します。
そして諦めずに再び努力を始めたさやかは、ついに模試判定で第一志望の慶應文学部で合格可能性50%のC判定まで上げることができました。
あらすじ⑤:合格発表(結末)
ついにこれまでの集大成の受験当日がきました。
さやかは慶應の文学部と総合政策学部の2学部と、滑り止めに地元の大学を1校うけ、まずは滑り止めの大学に合格。
続くは第一志望の慶應義塾大学・文学部。
受験当日に気合を入れて坪田先生からもらった合格コーヒーを一気飲みして挑みますが、それが仇となったのか受験中に腹痛に見舞われてトイレに何度も駆け込むこととなります。
第一志望の文学部試験に集中できずに思った実力を発揮できなかったさやかは試験後にひどく落ち込みました。
翌日には苦手な小論文のは移転比率の高い総合政策学部の試験がありますが、坪田先生に教えてもらったこと、そして辞書に刻まれた「Where there’s a will, there’s a way.(意志あるところに道は開ける)」という言葉を信じ試験に向かいました。
そして運命の合格発表。
まずは文学部ですが、惜しくも不合格等結果になってしまいます。
周りの家族や友達、そして坪田先生に慰められて翌日の総合政策学部の合格発表を待ちます。
結果は、、見事合格!
真っ先にあーちゃん、そして坪田先生に報告に向かい、みんなでさやかの努力と素晴らしい結果に喜び涙しました。
そして次なる環境に期待を膨らませ、みんなに応援されてさやかは無事慶應義塾大学に進学します。
映画『ビリギャル』まとめと感想
筆者の個人的な感想ですが、めちゃくちゃ感動しました。
さやかの合格までの血の滲むような努力と、それを見守る人たちのストーリー、、
涙なしでは見れません。そしてこれが実話だからすごい。
何かに本気で打ち込めないとき、人間関係の温かみを知りたいときはぜひこの映画を見てほしいなと思います。
私達も壁にぶち当たったときは見ビリギャルを直してさやかちゃんに負けないように頑張りましょう!