映画『SING/シング』は、2017年に公開されたイルミネーション・エンターテインメント製作のアメリカ合衆国のミュージカルアニメーション映画です。
世界中で51.1億円の興行収入を記録し、批評家からも高い評価を得ました。第74回ゴールデングローブ賞を受賞しています。
映画『SING/シング』の作品情報
公開日 | 2017年3月17日 |
上映時間 | 108分 |
監督 | ガース・ジェニングス |
声優 | マシュー・マコノヒー(内村光良)、リーズ・ウィザースプーン(坂本真綾)、セス・マクファーレン(山寺宏一) ほか |
制作 | クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー |
脚本 | ガース・ジェニングス |
制作国 | アメリカ |
映画『SING/シング』の登場人物(キャスト)
バスター・ムーン:マシュー・マコノヒー(内村光良)
ムーン・劇場のオーナーでショーのプロデューサー。
劇場の再建のため、歌のコンテストを開催する。
ミーナ:トリー・ケリー(MISIA)
内気だが歌が上手いゾウ。
バスター主催の歌唱コンテストに参加し、緊張からマイクを倒してしまうが、祖父の励ましで再び挑戦する。
アッシュ:スカーレット・ヨハンソン(長澤まさみ)
パンクロックバンドのヤマアラシで、バスター主催の歌唱コンテストに参加。
自分の曲を歌うために、バンドを脱退し、再び挑戦する。
ロジータ:リース・ウィザースプーン(坂本真綾)
専業主婦で25匹の子ブタの母。
バスター主催の歌唱コンテストに参加し、ダンスパートナーと相性が合わず悩むも、両立を目指し奮闘する。
ナナ・ヌードルマン:ジェニファー・ソーンダース(大地真央)
エディの祖母。バスターの劇場を買い戻すために資金提供を検討している。
マイク:セス・マクファーレン(山寺宏一)
見事な歌声を持つネズミ。コンテストの参加者。
エディ:ジョン・C・ライリー(宮野真守)
バスターの友人。
エディの祖母ナナからの援助を受け、バスターの歌のコンテストに参加する。
ジョニー:タロン・エガートン(大橋卓弥)
ゴリラの少年。
父親が盗賊団のリーダーであるため、家業と自分の夢との間で葛藤する。
グンター:ニック・クロール(斎藤司)
若いナナ:ジェニファー・ハドソン
ミス・クローリー:ガース・ジェニングス(田中真弓)
ビッグ・ダディ:ピーター・セラフィノウィッツ(石塚運昇)
ランス:ベック・ベネット(谷山紀章)
ミーナの祖父:ジェイ・フェイロー
ノーマン:ニック・オファーマン
ミーナの母:レスリー・ジョーンズ
ジュディス:リー・パールマン
ミーナの祖母:ラレイン・ニューマン
スタン:アダム・バクストン
バブーン:ブラッド・モリス
ニュースレポーター:ビル・ファーマー
映画『SING/シング』の簡単なあらすじ
『SING/シング』は、動物たちが暮らす世界を舞台に、劇場を救うために歌のコンテストを開催する劇場の経営者バスター・ムーンと、コンテストの出場者が出場を通じて徐々に不満や悩みに満ちた人生を変えていく様を描いたアニメーション映画。
バスターは、劇場を救うために賞金1000ドルで歌のオーディションを行うことにする。
オーディションを通過し、最終的にステージに上がることとなったのは、主婦のロジータ、窃盗団のボスビッグ・ダディの息子ジョニー、ストリートミュージシャンのマイク、彼氏のランスとバンド活動をしているパンクロッカーのアッシュであった。
しかし、本番の曲目や衣装は全てムーンの独断で決められ、各々戸惑いを見せる。
劇場を救うために、バスターはエディ、ミーナと共に舞台の床とホリゾントを巨大水槽にするという大改装を行い、そこに雇ったホタルイカを踊らせるという演出を施す。やがてリハーサル当日を迎え、エディと共にロイヤルシートに招かれたナナはその新たな演出に目を奪われる。
最初は馬鹿にしていたニュース放送も、演者のパフォーマンスのクオリティの高さにキャスターも引き込まれ、さらにニュースを見た者たちがどんどん劇場に集まり、やがて場内は満席となる物語。
映画『SING/シング』の見どころ
見どころ①:個性豊かなキャラクター
『SING/シング』の見どころの一つは、個性豊かなキャラクターたちだ。主人公のバスター・ムーンは、夢を追いかける情熱的なコアラ。極度のアガリ症のゾウ、ミーナは、美しい歌声を持つシャイな女の子。ギャングの世界から足を洗い歌手を夢見るゴリラ、ジョニーは、パワフルな歌声を持つ男。我が道を貫くパンクロックなヤマアラシ、アッシュは、自由奔放な性格の女の子。
それぞれのキャラクターが抱える悩みや葛藤、そして夢を追いかける姿は見ている人を飽きさせない作品となっている。また、キャラクターたちのコミカルなやり取りも、作品を盛り上げてくれる。
見どころ②:ヒットソングで展開されるミュージカルシーンと豪華な声優陣
60曲以上のヒットソングに乗せて展開される作品となっている。クイーンの「Bohemian Rhapsody」やテイラー・スウィフトの「Shake It Off」など、誰もが知っている名曲が、動物たちの歌声によって新たな魅力を放っている。
また、華麗なダンスと映像も相まって、観客を飽きさせないミュージカルシーンは、映画の最大の見どころの一つです。
声優陣は、マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、トリー・ケリー、タロン・エガートン、ニック・クロールらが担当している。
見どころ③:夢を追いかけることの大切さを描いた感動的なストーリー
コミカルな要素に加え、夢を追いかけることの大切さを描いた感動的なストーリーとなっている。それぞれのキャラクターが、自分自身の殻を破り、夢に向かって努力していく姿は、観客の心を動かす。
また、劇場を救うために、出場者たちが一丸となって努力する姿が描かれており、観る人々に勇気や希望を与えることでしょう。
夢を追いかける過程で生まれる仲間との友情や絆も、映画の重要なテーマの一つとなっている。
映画『SING/シング』のあらすじ・ネタバレ
あらすじ①:劇場の経営危機
コアラのバスター・ムーンは、劇場ムーン劇場の経営者。
元々は宇宙飛行士になるという夢を持っていたが、幼い頃に父に連れられてみたショーの舞台に感動し劇場のオーナーとなることになった。
しかし、バスターの劇場の経営は芳しくなく、銀行からの返済を迫られる状況に陥っている。経営を立て直そうとしてバスターは劇場の目玉として、賞金1000ドルのコンテンストの開催を試みる。
しかし、スタッフのミス・クローリーの手違いにより誤って賞金「10万ドル」のビラが街中に配られてしまった。
そのビラを見た動物たちが続々とオーディションに応募するが、バスターはまだその誤りに気づいていなかった。
あらすじ②:オーディション
オーディション当日、劇場には多くの動物たちが集まった。全員が歌唱し、オーディションは無事終了した。オーディションを通過したのは、主婦のロジータ、窃盗団の息子のジョニー、ストリートミュージシャンのマイク、パンクロッカーのアッシュでした。
オーディションでは、歌手の夢を持つ素晴らしい歌声のミーナも参加するが、緊張から歌うことができずに落選してしまう。
オーディション通過者は、コンテストの賞金である”10万ドル”を見せてほしいとバスターにお願いする。そのときに初めて、バスターはビラが10万ドルで配布されてしまっていることに気づいた。
しかし、参加者に誤りであったことを伝えることができず、どうにか賞金を見繕わなければ行けない状況となる。
そんな中、ミーナが一人で歌の練習をしているところにたまたま遭遇し、その歌声に惹かれてオーディション通過の切符を得るのであった。
あらすじ③:トラブル
オーディションを通過した動物たちであったが、元々の生活との両立が難しく皆がトラブルに苦しむ。
ハリネズミのアッシュはランスの浮気現場に遭遇し、精神的に追い込まれて練習どころではなくなってしまう。
ロジータは25人の子どもたちの世話をしながら、バスターの半ば強制的にペアにさられたブタのダンサーグンターと相性が合わない。ダンスや歌を覚えることができず、練習にも精が出ない。
ゴリラのジョニーはコンテストの練習をしたいが窃盗団の計画を遂行しながらの両立ができない。自分のミスで、計画が失敗しボスである父が逮捕されてしまう。
マイクは自分が賞金を取れるものと思い込んでしまい、カジノで遅日ほうける日々を送っている中、イカサマがバレてしまいクマに追われることになる。
そのような状況の中でも、それぞれが夢を諦めかけそうになる中でも、必死に練習を重ね、バスターもそれを応援する。
しかし、コンテスト当日、マイクを追って来たクマたちの襲撃により劇場内の水槽が割れてしまい、ムーン劇場が全壊してしまう。当然、コンテストの開催はできなくなってしまう。バスターは、酷くショックを受けてしまった。
あらすじ④:復活
そんなバスターに対し、もう一度コンテストを開催しようと参加者たちは励ましの言葉を贈る。
バスターは、再び開催することを決意し、参加者たちに声をかける。もちろん彼らは参加を快く受け入れる。しかし一方で、劇場を崩壊させたバスターに対して冷やかしの報道を始める。
崩壊した劇場で、観客が少なくても、最高の劇場にしようとバスターと参加者たちはやる気に満ちている。
そしてショーが始まると、参加者全員が素晴らしいパフォーマンスを発揮する。
1人目のロジータが素晴らしいショーの幕開けをし、世間から冷たい目で見られていたコンテストに徐々に人が押し寄せ、満席となる。ジョニー、アッシュ、マイク、そしてミーナと続く。
ミーナのショーが終わり、大成功で幕を閉じた。大盛況であったムーン劇場は、ナナという出資者から資金提供を受けることができ、新たな劇場として復活を果たした。
映画『SING/シング』まとめと感想
映画『SING/シング』はコメディ、ミュージカル、ストーリー性のある見ていて楽しくなる作品でした。
内容もそうですが、有名な楽曲が作品の各所で高いクオリティで使用されている点が個人的には見どころだと思います。
面白そうと思っていただいた方はぜひ見てみてください!